パミールは、ニチハという企業によって開発され、化粧スレート系の無石綿屋根材として1996年~2009年に発売されていました。
パミールは、アスベストを使用していない屋根として当時注目されていました。
スレート屋根はアスベストを繊維状に組み込むことで踏み割れしない構造になっていたのですが、このアスベストに発がん性物質が入っているため、代わりの新しい屋根材になるようにと誕生しました。
しかし、アスベストの代わりにパルプ繊維を使用したことで吸水性が高くなり、雨などで劣化が早くなるというデメリットが発生しました。
劣化によって先端から浮き上がってしまい、中に雨水が入り込んで雨漏りしたり、台風などの強風で剥がれたりするというトラブルも明るみになったのです。
メーカー側の主張は?
パミール屋根メーカーのニチハは、これらの問題に対してどのような主張をしているのでしょうか?
ニチハは、販売時に専用のパミール釘を配布し、その釘の一部に不具合があったことは認めているものの、パミールそのものに関しては経年劣化として不具合ではないと主張しています。
したがって、剥がれは屋根材の不具合ではなく、釘の問題であると主張しているため、10年経過する前に剥がれても屋根材に関してはリコールを認めていません。
パミール問題に直面したら?
もしもパミール問題に直面してしまった場合、メーカーであるニチハにこれらの問題があったことを報告しても、メーカー側から補償してもらうことは難しいのが現実です。
自宅の屋根問題に悩んでいるなら、まずは一般社団法人 全日本屋根パミール診断士協会 -JPC-までご連絡ください。
弊社では、パミール問題に特化した修繕に関しての相談やアドバイス、施工などを中心に行っています。
パミール屋根の悩みをそのままにしておいても時間だけが過ぎていき、解決から程遠くなってしまうだけでしょう。
早期解決するためにも、何かおかしいと感じたら一度ご相談ください。